



《イヌ的存在001_イシモチソウ》
キャンバスに油彩
2026
1303mm×1940mm×40mm
《イヌ的存在002_イヌタヌキモ(復元)》
キャンバスに油彩
2026
1303mm×1940mm×40mm
植物の和名には、しばしば動物の名前が含まれている。
カラスノエンドウ、サルスベリ、イヌタヌキモ。
とくに僕が関心を持ったのは、「イヌ○○」という植物名が異様なほど多く存在することだった。
イヌタヌキモ、イヌホオズキ、イヌガラシ、イヌサフラン。
この「イヌ」には、「役に立たない」「否」「まがいもの」「劣等種」といった意味が含まれているらしい。
似ていながら異なるもの。どこか周縁に位置づけられた存在につけられる「イヌ○○」という名称。
人間が植物を動物に見立て、名前を与えること。つまり「モデル化」して世界を理解すること。
僕はこうした存在を「イヌ的存在」と呼び、制作を通して解釈してみることにした。
僕は3DCGでモデルを制作し、それをもとに絵画を描いている。まがいもの、つくりもの、モデル化による世界の認識。それらをキャンバス上に描き起こすことで作品を作っている。
そのプロセスは、まさに「イヌ的存在」に接続され、考えるための足場にもなった。
近年、日本初の天然記念物である湿地帯、成東・東金食虫植物群落へ訪れる機会があった。そこでは絶滅危惧種の食虫植物が保護され、100年以上に渡り人間の手によって生態系が維持されている。
なかでも、ひときわ惹きつけられたのが、「イヌタヌキモ(復元)」と命名された食虫植物だった。
「イヌ」「タヌキ」「モ」そして「復元」。
その命名方法には、見立て、分類、代替、欠如、人為的介入といった複数の層が含まれているように思えた。
植物そのものというよりも、人間による命名行為が、ひとつの生態系を形成しているかのようだった。
人間が生態系を保護すること。
その保護された生態系は「自然」なのか「人工物」なのか。
あるいは「イヌ的存在」であるのか。
近藤 拓丸
Takumaru Kondo
1993年福岡生まれ
2016年 多摩美術大学 絵画学科 油画専攻 卒業
2017年 弘益大学校(韓国 ソウル) 交換留学(2017年8月~2018年1月)
2018年 多摩美術大学 大学院美術研究科博士前期課程(修士)絵画専攻油画研究領域卒業
個展
2026年 「Ultra Visible」 gallery KTO新宿 (東京 初台)
2025年 「N-gon-core」美容室L'arte(東京 青山)
2025年 「Nゴン湖ホテル」日本橋 高島屋美術画廊(東京 日本橋)
2025年 「もともと別の世界にいたようで」ginzaSIX 銀座蔦屋書店(東京 銀座)
2024年 「Mod」個展 Bluesdress渋谷galleryKTO(東京 渋谷)
2022年 「素粒子のフィジカルー現実の描画距離」 IAF SHOP(福岡 薬院)
グループ展
2026年 (12月開催予定)バグスクール2026 BUG(東京 丸の内)
2026年 パフォーマンス参加 桐山ショウゴ YAU ぜにがめ Y-base(東京 大手町)
2026年 有楽芸術港 阪急メンズ東京(東京 有楽町)
2025年 高松芸術港(香川 高松)
2025年 「SHOWCASE by ArtSticker」アートかビーフンか白厨(東京 六本木)
2024年 「SHIBUYA STYLE vol.18」西武渋谷店美術画廊(東京 渋谷)
2024年 「BUG ART AWARD ファイナリスト展」BUG(東京 丸の内)
2023年 「長亭gallery展」 長亭gallery(東京 馬喰横山)
2023年 「ニュー・ニューウェーブ・フクオカ」黄金町エリアマネジメントセンター(横浜 黄金町)
2022年 WATOWA ART AWARD 入選者展 watowa art gallery(東京 浅草)
2022年 「パルコ感覚」 福岡PARCO (福岡 福岡市)
2022年 「仮想の方法」 SICF23出展 スパイラル(東京 南青山)
2022年 「釁everydaychemistry」R for D (東京 渋谷)
2022年 「素粒子のフィジカルー現実の描画距離」個展 IAF SHOP(福岡 薬院)
2018年 「や」blanclass (神奈川 横浜)
2018年 「TAMABI SELECT -1-」多摩美術大学 アートテーク(東京 八王子)
2018年 「ATAMI ART WEEK」(静岡 熱海)
2018年 「AUTO」N-MARK(愛知 名古屋)
アートフェア
2025年 ASYAAF ソウル韓国(LVS gallery)
2025年 AFAF アートフェアアジア福岡 マリンメッセ福岡 ( galleryKTO)
2022年 AFAF アートフェアアジア福岡 ホテルオークラ福岡 ( ギャラリー尾形)
受賞・入選歴
2024年 第1回 BUG ART AWARD ファイナリスト
2023年 第22回アートギャラリーホーム入選・収蔵
2023年 第21回アートギャラリーホーム社長賞受賞・収蔵
2022年 WATOWA ART AWARD 入選
2022年 長亭gallery賞 2022 奨励賞受賞
2022年 第20回アートギャラリーホーム入選・収蔵